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松岡建設-施工事例

下屋根瓦葺き替え工事
大屋根茅葺屋根全面差葺き工事

2021年12月

施工後[アフター]

施工前[ビフォー]

茅葺屋根とは、草で葺かれた屋根の総称で、日本の伝統的な屋根の一つです。

 

茅葺屋根は、吸音性、断熱性、保温性、通気性などの優れた特徴を持ちますが、自然の素材であるために経年劣化や火災などのリスクもあります。

そのため、定期的なメンテナンスが必要になります。

メンテナンスの方法の一つが「差し茅(さしがや)」です。

差し茅とは、茅葺屋根の痛んだ部分を取り除いて新しい茅を差し込んでいく部分的な補修作業です。

差し茅は、屋根の内側まで傷んでしまう前に行うことで、屋根としての機能を保つことができます。

およそ10年~15年に1度くらいが目安とされています。

差し茅の手順は以下の通りです。

1. 新しい茅を搬入する。
2. ガギという道具で古い茅を叩き落とす。苔などがついていれば削り落とす。
3. 茅を細さ、長さ、強さなどに合わせて切り茅として小分けにする。
4. 押え竹に縄を結び、竹を足場にしていきながら、痛んだ茅を抜いた部分に新しい茅を差し込み、ガギで叩き入れる。
5. 刈り込みをして仕上げる。足場を外す。

このように、差し茅は茅葺屋根のメンテナンスに欠かせない技術です。

しかし、現代では茅葺き職人や材料の確保が困難になっており、この伝統技術も危機に瀕しています。日本の文化遺産として大切に保存していく必要があります。
 

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