
下屋根瓦葺き替え工事
大屋根茅葺屋根全面差葺き工事
2021年12月
受け継がれてきた住まいを、次の世代へ。
日本の原風景ともいえる、茅葺屋根の家。
長い年月、家族の暮らしを静かに守り続けてきたその屋根に、今回丁寧に手を入れました。
古くなったから新しいものに替える
そうではなく、傷んだ部分に新しい茅を差し込みながら整える「差し茅」という技法で大屋根を修復し、下屋根は瓦の葺き替えを行っています。
茅葺屋根は、地域の風景の中で長く受け継がれてきた伝統的な住まいのかたち。
自然素材ならではのやわらかな表情と、年月を重ねた建物だからこそ生まれる味わいがあります。
今の技術でつくる新築の家では出会えない魅力が、そこにはあります。
残せるものは残し必要なところにだけ丁寧に手を入れる。
私たちが大切にしているのは、建物を新しくすることだけではありません。
その家に刻まれてきた時間や、ご家族の想いまで含めて受け継いでいく、そんな住まいづくりです。
「実家の茅葺屋根が傷んできた」
「昔ながらの家を、これからも大切に住み継ぎたい」
そんな方にこそ知っていただきたい、古民家再生のひとつのかたちです。
古い家だからこそ残せるものを、未来へつないでいく。それも、私たちが大切にしている家づくりです。
施工後[アフター]
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施工前[ビフォー]
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茅葺屋根とは、草で葺かれた屋根の総称で、日本の伝統的な屋根の一つです。
茅葺屋根は、吸音性、断熱性、保温性、通気性などの優れた特徴を持ちますが、自然の素材であるために経年劣化や火災などのリスクもあります。
そのため、定期的なメンテナンスが必要になります。
メンテナンスの方法の一つが「差し茅(さしがや)」です。
差し茅とは、茅葺屋根の痛んだ部分を取り除いて新しい茅を差し込んでいく部分的な補修作業です。
差し茅は、屋根の内側まで傷んでしまう前に行うことで、屋根としての機能を保つことができます。
およそ10年~15年に1度くらいが目安とされています。
差し茅の手順は以下の通りです。
1. 新しい茅を搬入する。
2. ガギという道具で古い茅を叩き落とす。苔などがついていれば削り落とす。
3. 茅を細さ、長さ、強さなどに合わせて切り茅として小分けにする。
4. 押え竹に縄を結び、竹を足場にしていきながら、痛んだ茅を抜いた部分に新しい茅を差し込み、ガギで叩き入れる。
5. 刈り込みをして仕上げる。足場を外す。
このように、差し茅は茅葺屋根のメンテナンスに欠かせない技術です。
しかし、現代では茅葺き職人や材料の確保が困難になっており、この伝統技術も危機に瀕しています。日本の文化遺産として大切に保存していく必要があります。














