健康づくりは「家の中」から|真庭の冬に考えたい断熱・室温と健康の関係

10月は、真庭市の「健康づくり月間」です。
2026年10月1日から31日まで、真庭市では「真庭市健康づくり月間キャンペーン」を実施。まにこいんアプリを使い、1日8,000歩や体重記録など、日々の健康づくりを応援する取り組みが行われます。8月末時点で健康管理機能の登録者は1万8,600人を超えています。
歩くこと、食事に気をつけること、体重を測ること。
どれも大切な健康づくりです。
では、1日の多くの時間を過ごす「家の中の環境」はどうでしょうか。
※真庭市の健康づくり月間自体は住宅施策ではありません。
今回は、この機会に「住まいの温熱環境と健康」について考えてみます。
真庭の冬は家の性能差を感じやすい
気象庁の1991~2020年平年値を見ると、真庭市久世の1月の平均気温は2.2℃、日最低気温の平均は-1.5℃。
さらに蒜山方面の上長田では1月の平均気温が0.3℃、日最低気温の平均は-3.5℃です。
同じ真庭市でも地域によって冬の厳しさは大きく違います。
外が寒いとき、断熱性能が十分でない住宅では
「リビングは暖かいけれど廊下が寒い」
「脱衣所に行くと急に冷える」
「朝の寝室が冷え切っている」
「足元だけ冷たい」
といった家の中の温度差が起こりやすくなります。
ここで注目したいのが、単に「寒いと不快」という話だけではなく、室温と健康との関係です。
国の調査でも「室温と健康」の関係が調べられています
国土交通省が支援した「スマートウェルネス住宅等推進事業」では、全国の住宅を対象に、断熱改修前後の室温や血圧、身体活動量などが調査されました。
その結果
室温が年間を通して安定した住宅では血圧の季節差が小さい
部屋間の温度差が大きく、床付近が寒い住宅では血圧が高い傾向
断熱改修後に起床時の最高血圧が有意に低下
断熱改修による室温上昇後、住宅内での身体活動時間が増えた住宅がある
といった関連が報告されています。
さらに国土交通省の資料では、居間が18℃未満の住宅では、18℃以上の住宅と比べて心電図異常所見やコレステロール値が基準範囲を超える人の割合に差が確認されたことや、居間・脱衣所が18℃未満の住宅では「42℃以上の熱め入浴」が多かったことも紹介されています。
ただし、ここは大切な点です。
「高断熱住宅なら病気にならない」という意味ではありません。
健康には年齢、運動、食生活、喫煙、持病など多くの要因があります。これらの調査は、住宅の温熱環境も健康に関係する一つの要素として考える価値があることを示しています。
「リビングだけ暖かい家」ではなく家全体で考える
家づくりでは「エアコンを付ければ暖かくなる」と考えがちです。
しかし、本当に考えたいのは室温そのものと、家の中の温度差です。
例えば冬の朝
暖かい布団から出る
↓
寒い廊下を歩く
↓
冷えた洗面所で着替える
↓
暖かいリビングへ移動する
このように短時間で大きな温度変化を繰り返す住まいよりも、寝室・廊下・洗面脱衣室まで温度差を小さくできる家の方が、暮らしやすさという点では有利です。
そのためには、暖房設備だけでなく
断熱・気密・窓性能・日射取得・日射遮蔽・換気
をまとめて考える必要があります。
「足元が寒くない」ことも大切
国土交通省の調査で興味深いのは、単なる室温だけでなく、床付近の温度との関連も調べられていることです。
床付近の温度が低い住宅では、さまざまな疾病・症状を持つ人が多い傾向が報告されています。
特に小さな子どもは、大人より床に近い場所で過ごす時間が長くなります。
床に座って遊
ハイハイする
おもちゃを広げて過ごす
だからこそ家づくりでは、室温計が20℃を示しているかだけではなく
上下の温度差が小さいかという視点も持っておきたいところです。
高断熱住宅は「省エネのためだけ」ではありません
断熱性能というと
「電気代を安くするため」
「ZEHにするため」
というイメージが強いかもしれません。
もちろん省エネは大切です。
しかし私たちは、それ以上に
冬の朝でも布団から出やすい
廊下や脱衣所へ行くのが苦にならない
子どもが床で遊んでいても足元が冷えにくい
家のどこにいても大きな温度差を感じにくい
そんな毎日の快適さにつなげることが、住宅性能を高める大きな意味だと考えています。
松岡建設では、断熱等性能等級6以上を基本に、気密性能や窓、建物の向き、冬の日射取得、夏の日射遮蔽まで含めて計画します。
「高性能な設備をたくさん付ける」のではなく、できるだけ少ないエネルギーで快適な室内環境をつくることが目標です。
健康づくりを考える10月だからこそ家の環境も考えてみる
健康のために歩く
体重を測る
食事に気をつける
そしてもう一つ、
毎日過ごしている家の室温を確認してみる。
これも、住まいを考える良いきっかけになるのではないでしょうか。
特にこれから冬を迎える真庭では、リビングだけでなく
寝室・廊下・洗面脱衣室・床付近
の温度も一度測ってみると、今の家の特徴が見えてきます。
新築を考えている方なら、
「UA値はいくつですか?」だけではなく、
「冬の家の中で、どんな温度差になりそうですか?」
と住宅会社に聞いてみるのもおすすめです。
松岡建設では、断熱・気密・日射まで含めて、数字だけではなく、実際に暮らしたときの快適さから家づくりを考えます。
真庭でこれから家を建てる方、今の家の寒さに悩んでいる方は、お気軽にご相談ください。




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