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2027年4月から住宅の省エネ制度がさらに前進|今から家を建てる人が知っておきたいこと

5 日前
読了時間: 5分

2025年4月から、原則すべての新築住宅で省エネ基準への適合が義務化されました。

そして2026年9月11日、国土交通省は、さらに高い省エネ性能を持つ住宅の供給を促すための新しい制度を、2027年4月1日から開始すると発表しました。


今回始まるのは「上位住宅トップランナー制度」と、先導的な省エネ技術を評価する大臣認定制度です。

ただし、「2027年からすべての住宅に新しい性能基準が義務化される」という意味ではありません。


今回の制度を正しく理解すると、これから家を建てる方にとって重要なのは、住宅の省エネ性能が今後さらに高い水準へ向かっていく流れが明確になっていることです。



まず、2025年に何が変わった?

2025年4月以降に着工する原則すべての新築住宅・建築物は、省エネ基準への適合が義務化されています。

断熱性能や一次エネルギー消費量について一定の基準を満たすことが、新築住宅の最低条件になりました。

それ以前は小規模な住宅では説明義務にとどまっていた部分もありましたが、現在は「省エネ基準を満たしていること」が前提です。


ただし、ここで注意したいことがあります。


省エネ基準に適合している=高性能住宅

というわけではありません。

省エネ基準は、あくまで国が定める最低ラインです。



2027年から始まる「上位住宅トップランナー制度」とは?

2027年4月1日から始まる上位住宅トップランナー制度では、住宅の供給量が特に多い事業者を対象に、より高い省エネ性能の住宅供給を促します。


国土交通省が定めた対象基準は、

  • 建売戸建住宅:年間2,000戸

  • 注文戸建住宅:年間2,000戸

  • 分譲マンション:年間2,000戸

  • 賃貸アパート:年間15,000戸

です。


つまり、これは主に全国規模の大手住宅事業者を対象とした制度です。

地域の小規模工務店や一般の建築主が、直接この制度の対象になるわけではありません。

この点は誤解しないようにしたいところです。



では、地域で家を建てる人には関係ない?

直接義務がかかるわけではありませんが、住宅を建てる方にとって無関係ではありません。

国は、2025年の省エネ基準適合義務化に続いて、遅くとも2030年までに省エネ基準をZEH水準まで引き上げる方針を示しています。


つまり住宅性能の流れは、

2025年:省エネ基準が最低ラインに

 ↓

2027年:大手事業者に、さらに高い性能を促す制度開始

 ↓

2030年まで:省エネ基準自体をZEH水準へ引き上げ予定

という方向です。


今家を建てるのであれば、「現在の最低基準を満たすか」だけを見るより、10年、20年先でも性能面で大きく見劣りしない住宅を考えることが重要になってきます。



「今の基準を満たしているから安心」とは限らない

住宅は、建ててから30年、40年、それ以上使うものです。

2026年に建てる住宅であっても、2030年はわずか4年後です。


そのため、

「省エネ基準を満たしています」

という説明だけで判断するのではなく

  • 断熱等性能等級はいくつか

  • UA値はいくつか

  • 窓の性能はどうか

  • 気密測定を行うか

  • 日射取得・日射遮蔽を考えているか

  • 冷暖房負荷を抑える設計になっているか

まで確認した方が、長く暮らす住宅としては安心です。



松岡建設が断熱等級6以上を考える理由

松岡建設では、新築住宅について断熱等性能等級6以上、HEAT20 G2水準以上を基本的な目標としています。


さらに

  • 樹脂窓

  • 高断熱仕様

  • 気密測定

  • 日射取得

  • 日射遮蔽

  • 軒・庇

  • 建物の向き

  • 窓配置

まで含めて、住宅全体で快適性を考えます。


これは制度が変わるから急に始めるものではありません。

住宅は一度建てると簡単には断熱性能を上げられないため、最初の設計段階で将来を見据えることが重要だと考えているからです。



断熱性能だけ高くても十分ではない

ここも重要なポイントです。

高性能住宅というと、UA値など一つの数値だけに注目しがちですが、実際の住み心地はそれだけでは決まりません。

例えば冬は、南からの日射を室内へ取り入れれば太陽の熱を自然な暖房として利用できます。

一方、夏は軒や庇、シェードなどで強い日射を遮る必要があります。

さらに、せっかく取り込んだ暖かさや涼しさを逃がさないために、断熱と気密が重要になります。


つまり、

断熱+気密+日射取得+日射遮蔽+設計

を一体で考えることが、本当の意味での省エネ住宅につながります。



住宅性能は光熱費だけの問題ではありません

断熱性能を高めるメリットは、「電気代が安くなる」だけではありません。

室内の温度差を小さくしやすくなり、冬の窓際の冷えや夏の暑さを抑えやすくなります。

また、住宅ローンや補助制度でも、ZEHや長期優良住宅などの性能が条件になるケースが増えています。


これからは、

住宅性能=快適性+省エネ+資産価値+資金計画

という考え方がますます重要になります。



今から家を建てるなら何を確認すればいい?

住宅会社を比較するときは、「省エネ住宅です」という言葉だけではなく、具体的な数字や方法を確認してみてください。


例えば、

「断熱等級はいくつですか?」

「UA値はいくつですか?」

「気密測定はしますか?」

「C値の目標はありますか?」

「窓は何を使いますか?」

「夏の日射遮蔽まで考えていますか?」

こうした質問に対して、具体的に説明してもらえるかどうかが一つの判断材料になります。



まとめ|最低基準ではなく「これからの基準」を考える

2027年4月から始まる上位住宅トップランナー制度は、すべての住宅に直接新しい義務を課す制度ではありません。

年間2,000戸以上など、特に多く住宅を供給する大手事業者を対象とする制度です。


しかし、その背景には、

日本の住宅性能をさらに高めていく

という国の明確な方向性があります。


2025年に省エネ基準が義務化され、2030年にはZEH水準への引上げが予定されています。

だからこそ、今家を建てるなら、

「現在の最低基準を満たすか」ではなく、「これから先も快適に暮らせる性能か」

という視点で考えてみてください。


松岡建設では、真庭市・岡山県北を中心に、断熱・気密・耐震・パッシブ設計を組み合わせながら、長く快適に暮らせる住宅を考えています。


「断熱等級6ってどのくらい違う?」

「ZEHと高性能住宅の違いが分からない」

「自分たちにはどこまで性能が必要?」

そんな段階からでも、お気軽にご相談ください。

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